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スギウラレイジは目が覚めると、密閉された廃校の中にいた。
 
廃校の中にいたのはスギウラレイジだけではない。
 
大学生の女の子「アキヤマユミ」
キャバ嬢「アカネ」
小さい女の子「ミチカ」
サラリーマン「イサカユキトシ」
ヤンキーっぽい男「ナカノウチトシオ」
ニートの男「ノギサキタイチ」
 
レイジも含めると、計7人だ。
 
皆、何故自分がここにいるのか、状況が分かっていない様子。
 
校内には随所に監視カメラが仕掛けられており、レイジが目を覚ました教室に設置されたモニターには「167:12:06」のタイマー表記。
 
約7日間が過ぎれば、解放してくれるという事だろうか？
 
皆で校内を探検してみるも、特別変わった部屋はない。・・・ただ1室を除いては。
 
その部屋には、監視カメラが4つも設置されており、床には全面ビニールシート。部屋の中央には奇妙なことに土鍋と包丁があった。
 
これで殺し合いをして、人食いをしろって事じゃあ・・・。
 
イサカは口を開く。「この状況は蟲毒（コドク）のようだ」と。
 
蟲毒とは、ムカデやクモなどの毒虫を1つの壷に入れて食い合いをさせ・・・最後まで生き残った1匹が強力な呪力を持つ虫になるという言い伝えだ。
 
レイジたちは蟲毒の話のように、最後の1人になるまで殺し合いをする事になってしまうのか？